DEEP114 IMPACT 酒井リョウインタビュー後編

――それはMMAに対する考え方の違いですよね。

 

「分かります。僕と水野選手のスタンスの違いであって。僕は別に、それで負けても悔いはないですよ。自分が選んだファイトスタイルだから」

 

――水野選手には水野選手のスタンスがあり、どのスタンスを選ぶかも選手の自由でしょう。酒井選手にとっては、相手をブッ倒す試合がしたいということですね。

 

「僕はPRIDEを観ていた世代です。たとえばヴァンダレイ・シウバがミルコ・クロコップとの2戦目で、ヴァンダレイは目のあたりが大きく腫れたけど、ドクターチェックの時も『続けさせてくれ』と言って、戦い続けたじゃないですか。最後は左ハイでKOされてしまいましたけど、お客さんはそういう試合を観たいと思うんですよね。だから水野選手も、たとえ目を負傷していても続けてほしかったというか、僕は続けたかったです。自分としては『どれだけ休んでもいいから試合を続けてほしい』という気持ちで」

 

――……。

 

「ただ繰り返しになりますけど、反則をした僕が水野選手を煽るような形になったのは、良くなかったです。あの試合後、散々叩かれましたよ。反則した僕が叩かれるのは仕方ないです。でも奥さんにも『同じ格闘家と思われたくない』っていう内容のSNSのDMが来たり」

 

――そうだったのですか。反則決着がどうあれ、それは絶対にやってはいけないことです。

 

「だから『あの試合のおかげで精神的にも強くなった』と、今はポジティブに考えています。あれから水野選手とはもう試合をすることはないと思っていました。でも水野選手がヘビー級に上げてきて、再戦をすることになったのは運命なのかなって考えていますね。僕の周りでも、再戦に盛り上がってくれる人がいますし。僕が今MMAを続ける理由は『僕を応援してくれる人たちに喜んでもらいたい』っていうだけで」

 

――メガトン級に上げてきた水野選手の印象を教えてください。

 

「まだ分からないところがありますよね。メガトン級になってからは、まだ2試合しかしていないですし」

 

――対して酒井選手は、前戦から成長した点は何ですか。

 

「全体的に細かいテクニックは向上していると思います。何よりも気持ちというか、想いですね。格闘技に対する想いは、ずっとずっと強くなっています。試合がどうなるかは、それこそ運命で。なるようにしかならない。ただ、僕は応援してくれている人に喜んでほしい。僕の試合を観て『明日も頑張ろう』と思ってくれる人がいたら嬉しいです。僕が相手をブッ飛ばすことでそう感じてくれるなら、僕は水野選手をブッ倒します」

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