――……。
「ただ、これでもKOか一本で勝ちたいと思っていることは伝えたいです（笑）。過去の試合が判定決着になっているのは、その時点で僕の精いっぱいです。過去に戻ることはできないので、次の試合はしっかり取りたいと思って試合に臨んできました」
――なるほど。では次の試合についてお聞きしたいのですが、3年ぶりの試合で元DEEP王者である中村大介選手と対戦することになりました。これもまたビッグネームとの対戦です。
「嬉しかったですね。今回は僕のほうから試合がしたいとお願いして、そこでDEEPさんと中村大介選手が試合を受けてくださったので。僕は何でもない、いちファイターですから。相手にとってはおいしくない相手だと思いますし」
――中村大介選手のファイトスタイルについて、どのような印象を持っていますか。
「今まで対戦したことのないスタイルですよね。練習相手でも、中村選手のようなスタイルの人はいないと思います。寝技については所英男さんに似ているのかなという印象ですが、中村選手は所さんより体格が大きいので、その違いがあるのかなと。
あと打撃はノーガードでガンガン来るといイメージです。それも練習相手にはいないスタイルなので、正直どう対策しようかなと最初は思っていました」
――中村選手は牛久選手との初戦のKO勝ちでも見られたように、組みに来た選手の中心を突く打撃を持っています。
「あの打撃があると、ハッキリ言って組みづらいです。そこは距離感の勝負になるかと思います。いかに自分の距離と自分のペースにできるかが、今回の試合のカギになりますし、その対策はしてきました。
一番よくないのは、その中村選手を相手に、自分が止まって見てしまうこと。するとパンチ、ヒザ、ロー……すべての打撃をもらってしまうので。もちろん寝技も同じです。だからマックス5分3R、自分から動き続けたいと思っています」
――この3年間で、ご自身の中で変わってきたものや、新しく取り入れたことはありますか。
「それほど大きく変わってはいないのですが、まず練習の疲れが取れづらくなってはいます。自分も今年36歳、もうベテランの域に達してきていると思います。そういった疲労と向き合いながら、どう練習していくかを考えながら続けてきました」
――では最後に、次の試合に向けて意気込みをお願いします。
「中村選手は、自分自身の中で迷いのない攻撃を仕掛けてくるファイターです。だから僕も迷うことなく、全力で戦います。よろしくお願いいたします」
