
2021年6月20日、東京・ニューピアホールで開催されるDEEP 101 IMPACTにて、現DEEPウェルター級王者の住村竜市朗が、ノンタイトル戦で米田奈央を迎え撃つ。
両者は2015年4月に一度対戦しており、その時は住村が1RにRNCで米田を仕留めた。
あれから6年の時を経て実現した再戦。両者は現在2連勝中で、住村にとっては暫定王者・阿部貴大との王座統一戦が予定されるなか、米田にとってもここで勝てば、そんなタイトル戦に食い込むことができるだろう。
DEEPウェルター級戦線において重要な一戦となる住村×米田、試合のキーポイントは!?
ウェルター級 5分3R
住村竜市朗(TEAM ONE/DEEPウェルター級王者)
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米田奈央(フリー)
戦績データ
■住村竜市朗
MMA戦績:17勝7敗
最近5試合:
2020年11月21日 ○レッツ豪太 by 判定2-1
2020年5月1日 ○悠太 by 判定3-0
2019年12月29日 ×ジョン・タック by KO
2019年10月22日 ○渡辺良友 by RNC
2018年8月12日 ×ストラッサー起一 by 三角絞め
■米田奈央
MMA戦績:7勝5敗1分
最近5試合:
2020年9月20日 ○泰斗 by 判定3-0
2019年9月8日 ○嶋田伊吹 by RNC
2019年3月9日 ×佐藤洋一郎 by 判定0-2
2016年4月23日 ×九十九優作 by ギロチン
2016年1月16日 ×キム・ハンソル by 判定0-3
現DEEPウェルター級王者・住村竜市朗が、その腰にベルトを巻いたのは、2017年7月のこと。この年に行われたDEEPウェルター級GPで悠太、奥野“轟天”泰輔、そして長谷川賢と同級のトップファイターに勝利し、王座を獲得している。
住村といえば、2009年9月に全日本アマチュア修斗選手権で優勝している。その全日本アマ修斗では、多くのファイターがテイクダウン重視になるなか、住村の打撃のバランスは群を抜いていた。
以降も住村はパンチを中心としたスタイルで、KO勝ちを重ね、今はスタイルチェンジを図っている。
関西から東京に拠点を移し、ロータス世田谷やパンクラスイズムでグラップリングを鍛え、ウェルター級では誰にも組み負けない自信を得たという。
その一方で、グラップリング力の向上により、もともと持っていた打撃力と、それを生かした試合の組み立てができなくなったと感じたという住村。
現在は関西時代からの盟友であるキックボクサー皇治とともに、再び打撃を生かすことができるような距離感を見直している。
そんな住村と米田は、2015年4月に対戦しており、住村がRNCで米田を下している。
ただ、それも6年前のこと。ともに今回は、全く違う戦いになるだろう。
米田はレスリングをベースに、2013年にDEEPフューチャーキングトーナメントを制覇。しか、2014年からはなかなか勝ち星にも恵まれず、2016年には2連敗を喫し、そこから3年のブランクをつくった。
復帰戦となった2019年3月の佐藤洋一郎戦では、判定で敗れたものの、得意のレスリング力を発揮。そこから2試合は、テイクダウンで完全に優位に立つスタイルで連勝を収めている。
ウェルター級では誰にも組み負けないという自信を持つ住村だが、米田のテイクダウン力は、同級の中でもトップクラスにあるだろう。最近では、そこにサウスポースタンスからの打撃が向上し、テイクダウンにつなげるなどのレベルアップが見える。
対する住村は、現在修正中というスタンドの距離の保ち方が、この試合でどこまで発揮できるか。米田がテイクダウンを狙いに来た時、カウンターの左フックを当てられるかどうかが注目だ。
米田のテイクダウンか、住村のパンチか――
DEEPウェルター級注目の一戦は、互いの距離が試合のキーポイントとなる。