2021/6/19 Deep 神田コウヤ選手インタビュー

2021年6月19日(土)、東京・ニューピアホールで開催されるDEEP TOKYO IMPACT 2021 ~2nd ROUND~のメインで、神田コウヤと平田樹が対戦する。
神田コウヤはRIZINや修斗でも戦う扇久保博正や岡田遼が所属する、パラエストラ千葉ネットワークのファイター。幼少の頃から柔道、レスリングを経験し、プロデビュー後はKOの山を築き上げてきた。
対する平田直樹は、現在ONE Championshipで活躍する平田樹を妹に持つ、次世代ファイター。神田に、平田との一戦と、その格闘技キャリアについて聞いた。

――神田選手は、元修斗世界フライ級王者で、RIZINにも出場している扇久保博正選手のYouTubeチャンネルによく登場していますね。

「はい。僕のファンは9割ぐらい、扇久保さんの影響を受けているそうです(笑)」

――格闘技を始めたのは、パラエストラ千葉ネットワークですか?

「いえ、最初は小学1年生の時に柔道を始めました。パラエストラ柏に入ったのは小学4年生ですね。鶴屋(浩)先生と僕の父親が知り合いで、パラエストラ柏でキッズ柔術のクラスが出来ると聞いて、僕がキッズ柔術の第一期生として入りました」

――柔道を始めたキッカケを教えてください。

「テレビでPRIDEを見ていて、あとブルース・リーの映画を見て、戦って体を動かしたくなったんです。父親は柔道をかじったことがあったらしくて、家の近くにある柔道の道場に入りました」

――小学1年生の頃にPRIDEを見て、格闘技を始めたとは……。その頃からMMAをやろうと考えていたのでしょうか

「小学校の頃から『僕はPRIDEのチャンピオンになる』と文集などに書いていました。『チャンピオンになりたい』ではなく、『チャンピオンになる』と」

――すでに決意は固かったのですね。

「それとレスリングも小学校の時に始めました。今はパラエストラ柏にもキッズレスリングのクラスがあるんですけど、当時はキッズ柔術しかなくて」

――なぜレスリングも始めようと思ったのですか。

「初めて出た柔術の試合で負けたんですけど、その相手がレスリングをやっていたんです。そこでレスリングは同じ柏市にある、柏レスリングクラブというところで始めました。そのレスリングクラブには、浅倉カンナも通っていましたね」

――その時、柔道は辞めたのでしょうか?

「いえ、柔道も並行してやっていました」

――えっ……では小学校から柔道、レスリング、柔術を平行して練習していたのですか。すると小学校の時は毎日、ずっと格闘技漬けでしょう。

「そうですね。でも中学校では駅伝を始めるんですけど……」

――さらに駅伝ですか!?

「もともと足が速くて、小学校の時に2kmを走る県民大会があって、そこで2位になりました。あと我孫子市では、1km走で一番速かったので、中学では駅伝を始めたんです。でも、いろいろやりすぎてしまって、自分の中でパンクしてしまいました(苦笑)」

――柔道、レスリング、柔術で駅伝とくれば、それはパンクしてもおかしくはないですね。

「それで中学の時は、他の格闘技は辞めて駅伝だけに絞りました」

――格闘技ではなく、駅伝のほうを選んだのですか!

「格闘技で階級制じゃないですか。僕は成長期が遅くて、なかなか身長が伸びなかったんです。そんな中で全然勝てなくなったこともあり……練習しすぎて、燃え尽きてしまったところもあるんですけど」

――今、神田選手の身長は180cmですよね。子供の頃は小さかったのですか。

「小学校卒業の時点では150cmでした。それが高校卒業の頃には、今の身長まで伸びて」

――すごい成長ですね……。高校でも駅伝を選んだのでしょうか。

「いえ、高校はレスリング部に入部しました。やっぱり格闘技の動画を見ていると、駅伝では物足りなくなってきて。小学校の時に試合したことのある人たちが、レスリングで活躍しているのを聞くと、うらやましくなったんです。それで、自分も今レスリングをやらないと、後悔するだろうと思いました」

――高校時代のレスリングの成績は?

「一番良い成績は、全国グレコローマン選手権で5位。インターハイや国体にも出たんですけど、成績は良くなかったです。大学に入ってから、明治杯や天皇杯でベスト8、全日本学生選手権で準優勝しました」

――そして大学を卒業後、MMAを始めるわけですね。しかし神田選手がプロデビューする前に、PRIDEはなくなり、MMAの世界も大きく変わりました。

「PRIDEがなくなってもDREAMや戦極があったので、それを見ていました。でも当時、日本人選手がなかなか外国人選手に勝てなくなっていたのが悲しかったです。当時の格闘技雑誌で、青木選手がギルバート・メレンデスやエディ・アルバレスに負けた時の記事を見た時とかは悲しくなりました」

――なるほど……そんななか、神田選手はプロデビュー後、1RでKO勝ちすることもあれば、1RでKO負けすることもあるという戦績でした。そのように倒しに行く試合スタイルは意識していたのですか。

「はい。五味隆典さんや山本KID徳郁さんのようなスター選手の試合を見ていると、いつもKOか一本で勝っていたじゃないですか。それで自分もプロデビューしてからは、1Rで勝つっていうことを意識していました。でも反対に1RでKO負けする時は、やっぱり細かい技術とかも分かっていなかったんだなと思います」

――RIZINの関鉄也戦(2020年8月、2R TKO負け)は、そのような気持ちが出てしまったのでしょうか。それまでの試合では、しっかりと間合いを取りながら戦っていたのに、関戦ではとにかくテイクダウンを狙い続けていましたね。

「そうですね。RIZIN初参戦というのもあって、『憧れの舞台で盛り上げてやろう』と浮足立っていた気がします。最後はスタミナ切れで……。でもあの負けで、MMAに対する概念が変わりました」

――どのように変わったのでしょうか。

「昔は正直、怖いから打撃で行くというところもありました。でも、しっかりと打撃を練習していくなかで、相手をしっかり見てから行くという」

――そうだったのですね。DJ.taiki戦(2021年2月、判定勝ち)は、まさにそのような試合展開でした。

「気持ち的にも、経験を積むことで落ち着いてできるようになっています。勝ちだけではなく、負けたことが今の自分の自信につながっています」

――そのDJ戦を経て、今回の平田直樹戦が決定しました。この試合に勝ったほうが、次のタイトル戦線に浮上すると思われるマッチメイクです。

「平田選手と試合をするのは、まだ先だと思っていました。平田選手はまだトップ選手と戦っていなかったので。でも横山選手との試合(2021年3月、1R TKO勝ち)が組まれた時から、意識し始めたんです。そこでKOで勝ったから、次は神田×平田しかないな、って自分の中で思いました」

――平田選手の印象を教えてください。

「まだ分からない部分も多いというか、どれくらい強いんだろうな、と思っていました。横山選手はすごかったです。でもMMAファイターとしては、まだまだなのかなって。プレッシャーは強いですけど、打撃とテイクダウンが融合できていない。そこまで不安な要素はないですね。僕のほうが有利です」

――ハッキリと言い切りますね。相手もガンガン、テイクダウンを狙いに来る選手です。

「そういうタイプは嫌じゃないですし、相性は合うと思います」

――相性が合う、というのは?

「倒したいと考える選手のほうが、僕と対戦したら、やりづらいんじゃないかなと思うんです。リーチ差がありますし」

――現在、リーチは何cmですか?

「190cmですね」

――身長が180cmで、リーチは190cm! それは長いですね。

「僕が知っているかぎりでは、同じ階級でも一番長いんじゃないかと」

――平田選手の身長は168cm。その差は大きなポイントになるのでしょうか。

「平田選手はそのぶん力もあって、体が頑丈なのは大きな強みですよね。今回の試合は、お互いの強みが噛み合うと思います」

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