2024年12月21日、千葉・幕張メッセ イベントホールにて『ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2024 FINAL』が開催され、世界も注目する-65kg世界最強決定トーナメント「GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRANDPRIX」がついに開催される。
トーナメント出場メンバーはRISE推薦選手4名、世界最高峰のキックボクシング団体「GLORY」推薦選手4名の計8名により、ワンデーで優勝が争われ、優勝賞金は10万ドル(約1500万円)。ルールは基本的にRISEルールとなるが、掴んでのヒザ蹴りは攻撃が有効と認められれば何発でも蹴ることが可能となる。
出場メンバーがとにかく凄い。RISEからは原口健飛、白鳥大珠の日本人選手は二名のみ。そして、RISE世界スーパーライト級王者チャド・コリンズ(オーストラリア)、RISEスーパーライト級1位・イ・ソンヒョン(韓国)が出場。GLORYからは、原口から3度も勝利しているGLORY世界フェザー級王者ペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ)、そしてミゲール・トリンダーデ(ポルトガル)、エイブラハム・ヴィダレス(メキシコ)、ベルジャン・ペポシ(アルバニア)のGLORY上位ランカーの3選手が名を連ねる。
ここ近年ではここまで凄いメンバーが揃うと、選手のダメージを考慮し、一回戦のみ行い、数カ月後に準決勝、決勝戦が行われるようになってきたが、今大会ではこれをワンデーで行い、たった1日で世界最強を決める。さらに通常のワンデートーナメントでは、一回戦は大会の第1試合から第4試合まで行い、数試合を挟んで準決勝、さらに数試合の後のメインイベントで決勝戦が行われるのがほとんどだが、何と今回は全16試合中、1回戦が第9試合〜、続く準決勝が第13試合、そして決勝戦が第16試合にマッチメイクされていて、試合間隔がとにかく短く、選手にとっては過酷ぎるトーナメントといえるだろう。
一回戦の組み合わせは公平に抽選会が実施され、日本代表として優勝に期待のかかる原口は「1回戦が一番実力を発揮できる大事なところだと思っているので、決勝はもちろんペッチ(=ペットパノムルン)とやりたい気持ちはあります。1回戦はペッチ以外で一番強いと言ったらミゲールなので、僕はミゲールを指名します」とトーナメント出場メンバーの中で最強の攻撃力を誇るミゲールを指名していた通りにミゲールとの初戦が決定。
また、白鳥も抽選会前のインタビューで「トーナメントですが僕は1回戦に全力で命を注ぎ込んで戦うので、誰とやっても強敵しかいないんですけれど、RISEで注目されているチャドやペッチとはやりたい」と茨の道を進みたいと発言し、ペットパノムルンとの初戦が決定した。
ペットパノムルンでの3度の負け以外は無双の強さを誇る原口か、2019年のRISE-58kg世界トーナメントでは下馬評を覆し脅威的な強さを見せて優勝した白鳥か。果たして日本人選手の優勝はあるのか。どの選手、関係者に聞いても「優勝予想は難しい」と口をそろえる世界最強決定トーナメントで最後までリングに立っているのは果たして!?