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【preview】筋肉vs.巨人、身長差17cm小田尋久とデング・シルバの対決に注目

 2月9日(日)、東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される『K-1 WORLD MAX 2025』のK-1スーパー・ウェルター級で、“マッスルタンク”小田尋久(日本/TEAM3K)とMAXの巨人”デング・シルバ(ブラジル/Squadron Thai Brasil)が対戦する。

 2人は、それぞれ個性がハッキリしていて正反対のキャラクター。小田はフルコンタクト空手出身のムキムキボディの持ち主で、24年8月に第5代Krushスーパー・ウェルター級トーナメント決勝で璃久を破り同王座を獲得。10月はK-1MAX世界王者のストーヤン・コプリヴレンスキーからダウンを奪い、あと一歩まで追い込んだ。

 一方のシルバは、MMA団体『SFT』のSFT COMBAT-70kg王者でキックとMMAの二刀流ファイター。身長190cmとこの階級では高くリーチがあり、蹴りとパンチのバランスに長けている。24年3月に行われたK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦では、璃久からダウンを奪いTKO勝ち。7月の同準々決勝ではダリル・フェルドンクと壮絶な打ち合いの末に勝利も準決勝はストーヤンに敗れ、3位入賞となった。

 ムキムキボディの小田は空手仕込みの蹴りにパンチの強打が武器。ひょろりと細長いシルバはヒザ蹴りを得意としている。

 2人の身長差は、17cm。おそらく試合は小田が近距離でパンチを仕掛け、シルバがヒザ蹴りで応戦するという分かりやすい攻防が見られそうだ。

 小田はシルバのことを「脚が細くて筋肉が足りない。マッスルが巨人を倒す」とKOを宣言。シルバは「筋肉だけで勝てるわけがない。俺は頭を使って倒す」と反論している。

 すでに世界のトップ戦線で戦うシルバは、実績的には小田よりも格上というイメージが強い。だが小田は、ストーヤンからパンチでダウンを奪っているため、何かが起こる可能性は十分にある。

 小田にシルバのヒザ蹴り対策を聞くと、「ヒザ蹴りに苦手意識はありませんし、過剰に意識すると自分の持ち味が消える可能性があります。自分の良さを活かした戦いをしたい」と語った。

 この階級を牽引していた和島大海がK-1との契約終了をSNSで報告し、今後はどうなるか分からない状況となっているだけに、小田への期待は高まるばかり。圧倒的に不利な今回のシルバ戦で小田が勝つことがあれば、主役に浮上するのは間違いない。

 小田は「僕にはマスキュラーパンチがある」と必殺技を用意しているようだが、はたしてどんな結末になるのか楽しみだ。

 個人的には、この階級の世界トップクラスのモハメド・ブタザのK-1初参戦、ダリル・フェルドンクとジョムトーンの試合がどうなるのかも気になるところ。K-1は-70kg級の層が厚いため、今年も世界トーナメントの行方も含めて注目していきたい。

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