8月24日(土=現地時間)、ブラジル・ブラジリアで「K-1 WORLD GP 2024 in BRASILIA」が開催され、同イベント内でK-1 WORLD GP 2024無差別級南米予選トーナメントが行われる。
ブラジルでK-1の認定大会が開催されるのは実に2006年以来、18年ぶりとなる。後援はブラジル連邦共和国スポーツ庁で、かつてない規模での開催が予定されているという。
すでに6月のWGP東欧予選でセルビアのミロス・ツヴェチカニン、7月のWGP西欧予選をイギリスのリース・ブルーデネルが制し、最後の世界予選トーナメントのとなるWGP南米予選で誰が勝ち抜くのか注目が集まる。
以下は、WGP南米予選の出場選手と一回戦の組み合わせだ。
[K-1 WORLD GP 2024無差別級南米予選トーナメント・一回戦(1]
アリエル・マチャド(ブラジル/Hemmers Gym/Madison Team)
vs
アブネル・フェレイラ(ブラジル)
[K-1 WORLD GP 2024無差別級南米予選トーナメント・一回戦(2)]
グート・イノセンテ(ブラジル)
vs
ジェファーソン・サルビアーノ(ブラジル)
[K-1 WORLD GP 2024無差別級南米予選トーナメント・一回戦(3)]
ハイメ・モライス(ブラジル)
vs
ウェズレイ(ブラジル)
[K-1 WORLD GP 2024無差別級南米予選トーナメント・一回戦(4)]
アンデルソン・ブラドック(ブラジル)
vs
ジョニー・クレバー(ブラジル)
上記の出場選手で気になるのは、キックとMMAの二刀流ファイターとしても有名なグート・イノセンテだ。イノセンテは2005年にMMAデビューすると、2012年5月にはストライクフォースで勝利。その後、ストライクフォースがUFCに買収されたため、2014年にはUFCで2試合を経験した。だが、試合をするまでに約2年間も空白ができたこともあり、結果は2連敗でUFCをリリースに。
その後、2016年からGLORYに参戦し、ヘスディ・カラケスを判定で下した試合を含めて4連勝を飾った。順調にキャリアを重ねるも、2018年にリコ・ヴァーホーベンの持つGLORY世界ヘビー級王座に挑戦したが敗退。2022年からはONEに移籍するとブルーノ・スサナを2RKOで沈め、その実力をあらためて証明した。
直近の試合は、2023年6月のラーデ・オパチッチ戦。一度KO勝ちをしているオパチッチにリベンジを許すこととなり、現在再起戦へ向けて今回のK-1参戦となった。
イノセンテのライバルになりそうなのは、準決勝で対戦が濃厚となるアリエル・マチャドだ。マチャドは、昨年9月にK-1初参戦をはたし、K-1 30周年記念無差別級トーナメント一回戦でミハル・トゥリンスキーを下すも、準決勝でリュウ・ツァーにKO負けを喫した。2016年から2019年までGLORYに定期参戦し、GLORYライトヘビー級王者アーテム・バキトフともベルトを争ったこともある。
実力者同士の準決勝の戦いが、事実上の決勝戦と見てもいいのかもしれない。
だが、反対のブロックにはアンデルソン・ブラドックがいる。ブラドックは、アンダーソン・“ブラドック”・シルバとしてブラジルからオランダへ渡り、ピーター・アーツを生んだチャクリキジムでキャリアを積んだレジェンドだ。
2009年にヘスディ・カラケス、ステファン・レコから勝利。2013年にはレミー・ボンヤスキーやセルゲイ・ハリトーノフを下し、GLORYやONEで十分な実績を残している。
K-1ブラジル大会に集結した、3人のレジェンドたち。一体、誰が12月の決勝トーナメントへ駒を進めることができるのだろうか。