【前編】DEEPTOKYOIMPACT2022 5thROUND宇田悠斗 インタビュー

11日(日)、東京都港区のニューピアホールでDEEP TOKYO IMPACT 5th ROUNDが開催され、フライ級1回戦の後半4試合が行われる。

 

今回のフライ級GP最大のサプライズといえば、元KOPの小川徹と修斗世界2位の宇田悠斗の参戦だっただろう。特に宇田の出場は抽選会の時点で発表されておらず、Xの枠に宇田が入ることが後日発表された。そんな宇田がUFCで戦う平良達郎への想い、そして自らも目指すオクタゴンへの道と、今回のDEEPフライ級GPについて語ってくれた。

 

――試合を1週間後に控えてのインタビューとなります(※取材は4日に行われた)。現在は地元の愛媛県ではなく、東京に活動拠点を移しているのですね。

 

「はい。今は東京に引っ越してきています」

 

――2021年5月の清水清隆戦の前にお話を聞いた時点では、出稽古で東京に行っていると仰っていました。それが出稽古ではなく、活動拠点を東京に移したのはいつのことでしょうか。

 

「去年の7月ですね。実は清水さんとの試合で拳を骨折して、東京にいても練習できないので、地元に戻っていました。拳が治ってから、本腰を入れてガッツリ練習しようと思って、東京へ出てきました」

 

――今年3月の竿本樹生戦(判定負け)では石渡伸太郎さんがセコンドに就いていました。東京ではCAVEで練習しているということですか。

 

「そうですね。練習はほぼCAVEです」

 

――今回のDEEPフライ級GPにはCAVEに関わる、あるいは関わっていた選手が多く出場していますね。

 

「そうなんですよっ。 もともと自分はDEEPフライ級GPに出る予定はなくて。そんなに深く考えていなかったなかで、急遽参戦が決まったんです。『うわぁ~、一緒に練習している人もいるトーナメントかぁ』って(苦笑)。ただ、そう思ってはいたんですけど、別に対戦するとしても準決勝か決勝ぐらいだろうと考えて。だから今も、いつもどおりの練習仲間であることには変わりないです」

 

――そう考えていると、元チームメイトとの対戦が決定した選手もいます。

 

「越智(晴雄)さんですよね。そうなんですよ……。まぁ、練習仲間でも試合が決まったら、やるしかないです」

 

――まず今回のDEEPフライ級GPで最大のサプライズは、元KOPの小川徹選手と、修斗世界フライ級1位の宇田選手が参戦することでした。

 

「えっ、そうなんですか」

 

――宇田選手が清水選手に勝利した時点で、このまま修斗のベルトに挑むものだと思っていました。

 

「確かに、流れとしてはそうですよね。でも自分としては、そんなにベルトが欲しいという気持ちはなかったんです。『タイトルマッチをやらせてください』という感じはなくて」

 

――というと?

 

「あの時点では平良(達郎)君がチャンピオンで、今もそうじゃないですか。その平良君はUFCと契約して。じゃあ自分は誰と戦うのかといったら、修斗のフライ級には戦いたい選手がいなかったんですよ。それなら他のプロモーションにいる、同世代の強い選手と試合したいと思って。ちょうどそう考えていた時にRIZINの話があって、挑戦してみたいという気持ちでRIZINに出ました」

 

――宇田選手としては平良選手に挑戦したかったと。時系列としては、宇田選手が清水選手に勝利した2カ月後、平良選手がベルトを獲得したわけですが。

 

「はい。自分が清水選手に勝って平良君がベルトを巻いたので、そのまますぐ試合したかったです。でも自分が怪我してしまったし、彼もベルトを獲った直後で。さらにVTJのあとUFCと契約しましたからね。タイミングが合わなかったなと思います。自分としては、タイトルマッチではなくても、平良君と試合したかったですね」

 

――オクタゴンを目指す宇田選手の目に、平良選手のUFC契約はどのように映りましたか。

 

「自分も目指している場所なので、先を越されたな、とは思いますよ。でも凄いことだし、頑張ってほしいです。

 

やっぱりUFCはレベルが高いですよね。平良君も日本では輝いていたけど、UFCに行くと日本の試合のように、圧倒的に勝つことはできなかった。だから改めて、UFCって厳しい世界なんだなと思いました」

 

――ご自身について考えた時、UFCとの距離はどれくらい離れていると思いますか。

 

「メチャクチャ遠いですよね。たとえ今『UFCに参戦しますか?』と聞かれても、ウンとは言えない。まだあの場所で勝ち残ることができるような自信はないので。まだこれから試合経験を積んでいきたいです」

 

――では、初めて修斗以外で試合をして敗れたことについては、今はどう捉えているのでしょうか。

 

「RIZINの竿本戦は、修斗以外で試合をするのも初めてだし、プロで負けたのも初めてで、さらに東京で調整して試合に出るのも初めてでした。でも1回や2回負けても、これから連勝すればいいかな、っていう感じですね。

 

悔しいけど、良い勉強させてもらったと思います。これから二度と、同じ過ちを繰り返さないように。だから負けて、イチからやり直す。イチから挑戦していこうと思いました」

 

――RIZINに出場した時点では、まだDEEPフライ級GPの話はなかったわけですよね。

 

「というより、抽選会の時点で何も決まっていなかったです」

 

――えっ、そうなのですか。

 

「まだオファーもなかったです(笑)。抽選会のあとにDEEPの佐伯(繁代表)さんからラブコールがあったので、マネージャーからサステインの坂本(一弘)さんに話をしてもらったんです。本当に急な話で、どうせ出るなら抽選会に参加したかったですね。アハハハ」

 

――するとGPの抽選会も、特に興味はなかったですか。

 

「内容は記事で知ったぐらいです。もちろん練習仲間が出るので、抽選会の結果は聞きましたけど、そんなに深くは考えていなかったですね」

 

――その直後、宇田選手のGP出場が決定しました。それまでDEEPの試合はご覧になっていましたか。

 

「YouTubeにアップされたら見る、っていうぐらいでしたね。それも全試合を見ているわけじゃなくて。修斗で試合をしている時は『DEEPの選手と交わることもないかな』と思っていたので。でもRIZINに出てから、今後はDEEPの選手と戦うこともあるだろうなと思って、対戦したらどうなるかなっていう視点で見るようになりました。この選手は強いな、この選手はここが弱いなとか」

 

――その視点でDEEPフライ級GP出場メンバーを見た時、どのように思いましたか。

 

「自分が出ることが決まる前は、単に『このメンバーは妥当かな』って思ったぐらいでした。自分が出ることになって考えると……オレはGPで優勝できる実力がある。優勝は難しい話ではないな、と思いましたよね。何も問題はないかなって」

 

――キッパリ言い切りますね!

 

「前回(8月21日の1回戦4試合)の試合を見ても、パッとしなかったですよね。『こいつヤベェな』って思う試合はなかったので。『オレのほうが強いでしょ』って。……、……でも前回の試合で負けているし、そんなに偉そうなことは言えないんですけど」

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