【後編】PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.3 久遠 インタビュー

――ルンピニースタジアムでもMMAの試合が行われるようになりました。

 

「いやいや、ムエタイですよ。今SNSで『MMAとムエタイ、どっちをやるのか』みたいな論争があって。マジでどうでもいいな、っていう感じなんですよ。両方やっている選手もいるでしょ?」

 

――ONEのスタンプ・フェアテックスは、MMAとムエタイを並行してやっていますよね。昨年はMMAが中心でしたが……。

 

「MMAグローブでムエタイやっているんですよね? そういうのもあるし、人それぞれじゃないですか。もちろん難しさも分かってはいますけど、私はどちらもやっていきたいので」

 

――久遠選手がファイターとして、「今も戦える、勝てる」という自信の源は何なのでしょうか。2011年、つまり格闘技の試合から離れた時にお話を聞いた時も、同じようなことを仰っていました。

 

「いまだに女子で、ワンパンチで倒せる選手っていないと思うんですよ」

 

――久遠選手はMMA戦績21勝のうち、12のKO勝ちがあります。これは女子の中では圧倒的に高い数字です。

 

「まぁ……スマックガールの頃って、今よりもレベルが低かったじゃないですか。顔を殴ることができる、殴られていいっていう子なら誰でも出られたから。私も寝技なんて全く知らない状態で出ていたし。そう考えると、半分はアマチュアだったと思うんですよ。今回復帰するのは、そういう部分もあるんですよね」

 

――というと?

 

「今回復帰するっていう話をしたら、いろんな人から『今はめちゃくちゃレベルが上がっていますよ』って言われたんですよ。しかも子育てしながらやるのは無理なんじゃないか、って。『は!?』っていう感じですよ。そう言われて余計に火がついたというか。

 

自分でやってみて、自分自身が無理だと思わないかぎりは、人に何を言われても納得できないから。自分の階級では私が強いと思っていますよ。もちろん私よりも強い人はいて、私と同じくらいの選手もいる。でも、私より強くない選手がいて、そこと比べられるのは悔しいから。今、トップレベルといわれている人と試合したらキツいと思う。でも、そういうトップの選手と戦えるところまで行きたい」

 

――……ずっと格闘技でやり残したものがあるような気持ちを抱いていたのでしょうか。

 

「やり残したもの、それしかないです。それと、まだやれるという気持ち。正直、若い時と同じ練習ができないこともありますよ。疲労の回復具合も違うと思う。でも私の気持ちは変わっていないから。まだ戦えるっていう気持ちしかないです」

 

――では今の久遠選手にとって、一番の目標は何ですか。

 

「目指すのは、インフィニティリーグは全試合KO勝ちで優勝すること。今は、それほどベルトには興味ないんですよ。でも5人集まったリーグ戦で一番強い、そういうことには興味がある。結局、強いかどうかっていうことににしか興味がないので」

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