【後編】HEAT50 草MAX  インタビュー

――それはもう……よほどの学生生活だったのですね(笑)。
「アハハハ、もう大々的には言えないぐらいのレベルでした。ただ、MMAを始めてからはチームを組
んで練習して、チームメイトの新村と安西信昌がベルトを巻いたじゃないですか。彼らをサポートし
ているうちに、だんだん自分もベルトを巻きたいと考えるようになりました。最初は、ベルトて羨ま
しいなぁ、っていうぐらいの感覚だったんです。でも身近にいる選手がベルトを巻いている姿を見て
、自分もベルトを巻くために頑張ると宣言して。それで……自分で言っていくと形になるものなんで
すね」
――ベルトを巻いた阿部右京戦では、序盤は組まれて苦しい展開になったと思います。その試合でKO
勝利を収めてベルトを獲得できたのも、その気持ちがあればこそですか。
「あぁ……試合内容については、阿部選手がRNCを狙ってくるのは分かっているじゃないですか。だ
から練習でRNCの対策はしていましたし、それがドンピシャでハマった感じですね。むしろRNCで腕
がパンパンになってくれたら良いのになぁ、と思っていたぐらいで。皆さんから『あれはピンチだっ
た』というふうに言われるんですけど、自分はそこまで焦ってはいなかったです。そこから打撃で仕
留めるというのも、チームとしてのプラン通りでした」
――そして今回、岡野裕城選手を相手にベルトの初防衛戦を行います。
「岡野君とは以前、何回かGENで一緒に練習したことがあるんですよ。彼もキャリアのある選手だし
、謎の外国人選手や新進気鋭の若手と比べたら、僕はやりやすい相手だと思っています。彼のことを
知っているだけに。もちろん選手としてクオリティが上がっていることも分かっています。でも今の
段階で、いきなりファイトスタイルをフルチェンジすることはないと思うんですよ。いろいろ作戦は
立ててくるとしても、基本的な部分は変わらないと思うので」
――確かにそうですね。
「今日の会見でも『全局面で上回りたい』と言っていたんですけど(今回の取材は4月12日の記者会見
後に行われた)、さすがに……そうはさせないよって」
――マイナススタートの格闘技人生で、ベルトを巻くまでに至りました。ではベルトを巻いてからの
目標は何でしょうか。
「ベルトを巻くという目標は、HEATで叶えることができました。次は……自分はROAD FCに出たか
ったんです。一度はROAD FCに出るお話もあったんですが、コロナ禍の関係でお話が無くなってしま
って。でもROAD FCも再開されたじゃないですか。僕としては今回、初防衛に成功したらHEATの試
合はもちろん、他の舞台で戦ってHEATのベルトの価値を高めていきたいと思っています。もうトシで
すけど、気持ちは若いんですよ」
――アハハハ、素敵なことです。
「普通なら引き際を考える年齢かもしれないですが、僕は往生際が悪いので(笑)。GENで一緒に練
習している仲間――岡見さん、ストラッサー(起一)さん、水野(竜也)とか、意外と1981年生まれ
の同い年が多いんです。みんなまだ戦っているし、そんな中でマイナススタートだった自分も、まだ
気持ちも体力も落ちていないので。
ここまで自分は、一つ目標をクリアしたら次へ……とやってきました。ここまで来たら、大きな目標
を見据えたほうがいいかもしれません。でも僕は、これからも一つひとつクリアしていきます。
先のことは誰にも分からないじゃないですか。オファーが来なければ、それで終わり。あるいは明日
から急に格闘技ができなくなるかもしれない。だから僕は与えられた環境で、与えられた試合を一つ
ひとつクリアしていくことが、最終的な目標に近づく方法だと信じています」

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