【後編】PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.2 安藤達也インタビュー

――石橋戦後から、減量やコンディション調整について、どんな点が変わったのでしょうか。

 

「早い段階から準備するようになりました。前までは試合が決まらないとスイッチが入らない性格だったので……(苦笑)。でも今は、試合の交渉をしているうちから調整していく時間があります。今回も、これまでの試合の中で一番しっかり準備できていると思います」

 

――今回の対戦相手、修斗世界バンタム級王者の岡田遼選手とは2019年9月に対戦し、ドローに終わっています。そこで安藤選手の連勝が5で途切れました。

 

「あの試合は……負け惜しみになっちゃうんですけど、完全にナメていました。岡田さんとはTRIBEで一緒に練習したことがあって、相手のことは分かっていたからナメていたんです。普通にやれば勝てるなって。

 

だからまったく練習していなくて、そんな状態で某ボクシングジムへスパーリングさせてもらいに行ったんですよ。そこで日本ランキング1位の方にボコられて。3R目にボディを食らってダウンしたんですけど、そのボディでアバラを痛めたんです」

 

――えっ!?

 

「しかもその日は彼女とデートしていて、デートの帰りにスパーしていくか、っていう感じで彼女と一緒に行ったんですよ。それで相手がカチンときたのか、余計にボコられて……」

 

――スパー相手の選手がカチンと来ていたかどうかは分かりませんが、さすがに出稽古で彼女同伴というのは……。

 

「ホントに――自分がバカだったんですよ。次の日に起き上がれないぐらいの状態で、そこからは走るだけ。ケガを悪化させず、体重を落とすために動くだけでした。今にして思えば、試合前から自分が自分自身に負けていたんです。

 

岡田さんも一緒に練習した時よりも精度が上がっていましたよね。それに作戦をしっかり組み立てていて、研究されていたなって思います」

 

――前戦から2年半が経ちました。現在の岡田選手の印象を教えてください。

 

「岡田さんの試合を見ていると毎試合、精度が上がっているんですよね。ゲームの流れを作るうえで、作戦の立て方もうまいし、オールラウンドに何でもできるし。ベルトを守っている経験値って、何よりも大きいと思うんです。プレッシャーもあるはずなのに、ベルトを巻いてから進化している。それって凄いことだなって思います」

 

――お互い、前戦が何かのキッカケになったのかもしれないですね。

 

「そうですね。何だろう……もとも対照的な2人が試合で交わって、そこからお互いに進化してきた。前の試合がドローに終わって、それが今も続いているんですよ。

 

ずっとリベンジしたかったので、岡田さんが試合を受けてくれたのは嬉しいです。自分も決着をつける試合をしてきたから、こうやってチャンスをもらえたと思いますし」

 

――その決着戦が、安藤選手にとっては初の修斗世界チャンピオンシップとなります。

 

「やっとここまで来たな、って思います。たくさん遠回りをして、ようやく……。フリーになってから、ここまでたどり着けたのは、本当に周りの人たちのおかげです。それと、自分がやりたいと思って続けてきたのがMMAだから、MMAをとことんやり切って、自分自身に対して結果を出したいです」

 

――岡田戦では、どのような試合を見せたいですか。

 

「試合は、やってみないとどうなるかは分からないです。でも、もちろん勝つことを考えて毎日を過ごしているので。一番の大勝負で試したいですね。自分が今までやってきたことが、どういうものだったのかって。……だから、試合を楽しみにしていてください。必ず決着をつけるので」

\今だけ!30ドル無料プレゼント/

BeeBet BeeBet
動画をシェアしよう

関連記事・動画

修斗

人気ランキング

選手密着動画

MVP

DEEP

\今だけ!30ドル無料プレゼント/

BeeBet BeeBet