7月4日(日)、大阪市淀川区のメルパルクホール大阪で開催される、プロフェッショナル修斗公式戦2021 Vol.4 in OSAKA。昼夜2部制の第2部では、メインイベントで世界フライ級チャンピオンシップが行われる。
関西から世界のベルトをつかんだ王者・福田龍爾、修斗全階級で最も注目を集める挑戦者、“スーパーノヴァ”平良達郎。
2021年の修斗最大の一戦が、大阪で幕を上げる!
世界フライ級チャンピオンシップ 5分5R
福田龍爾(MIBURO/世界フライ級王者)
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平良達郎(Theパラエストラ沖縄/世界フライ級1位)
戦績データ
■福田龍爾
MMA戦績:12勝5敗1分
最近5試合:
2020年7月12日 〇前田吉朗 by TKO
2019年9月22日 〇渡辺健太郎 by TKO
2019年6月30日 〇亀島聖児 by 判定3-0
2019年4月28日 ×安谷屋智弘 by判定0-3
2018年11月25日 △仲宗根武蔵 by ドロー 1-1
■平良達郎
MMA戦績:8勝0敗
最近5試合:
2021年3月20日 〇前田吉朗 by RNC
2020年11月23日 〇清水清隆 by 判定3-0
2020年1月26日 〇ジャレッド・ライアン・アマルザン by KO
2019年11月3日 〇大翔 by KO
2019年9月22日 〇小堀貴広 by KO
現在の修斗で最も注目を集めるカード、それがこの世界フライ級チャンピオンシップだ。
挑戦者の“スーパーノヴァ”平良達郎は現在21歳で、ここまで8戦無敗。その評価を確かなものにしたのは、2020年11月の清水清隆戦だろう。
元パンクラス王者のベテラン清水を相手に終始、徹底したバックからのグラウンドコントロールを見せ、完封勝ち。
さらに、世界フライ級王座への挑戦者決定戦の意味合いを持った前田吉朗戦では、1R早々に元パンクラス&DEEP王者の前田からバックを奪い、RNCで絞め落としている。
そんな平良を迎え撃つ世界王者・福田は、なんと中学生の頃にタイでムエタイを学び、帰国後に日本でMMAを始めた異色のファイターだ。
2011年にプロデビューし、2012年から修斗で勝ち星を重ねてきたが、なかなかチャンスに恵まれなかった。さらに2018年からの3試合で、2敗1分け。
2019年4月、DEEPで安谷屋智弘と対戦した時は、安谷屋のグラウンドコントロールの前に判定負けを喫している。
だが、その後は得意のムエタイスタイルが生きてきた。以前よりもアップライトに構えながら、重心を落としたスタンスで、自分の距離をしっかりと保つ。
その状態から繰り出される右ローは強烈だ。2020年7月に世界フライ級王座を獲得した前田戦では、右ローが当たるたびに会場にその強さが分かるような音が鳴り響いていた。
さらに福田が2R終了間際に見せた、前田をケージに押し込みながらの左ヒジは、福田のベースがムエタイであることを思い出させた戦慄の一撃だった。
福田と同じく、スタンドではアップライトに構える、挑戦者の平良。長いリーチから繰り出される打撃をはなちながら、得意のグラウンドに持ち込む。果たして福田のローが当たった時、これまでと同様のスタイルを貫くことができるのだろうか。
それだけ福田のローは、平良がこれまでの試合で経験したことのない強さであるはずだ。
もちろんテイクダウンを奪うことができれば、平良の強さが発揮されるはずだ。ポイントは福田の右ローを受けても、平良が自分の距離を保ち、かつグラウンドに持ち込めるかどうか。
あるいは福田がテイクダウンされることなく、渡辺戦や前田戦のように、スタンドで右ローとパンチで平良をマットに沈めるのか。
どちらもフィニッシュする武器を持っているだけに、判定決着はないだろう。