2021/7/4 PROFESSIONAL SHOOTO 2021Vol.4 田上こゆる選手 試合前インタビュー

7月4日(日)、大阪市淀川区のメルパルクホール大阪で、昼夜2部制で行われるプロフェッショナル修斗公式戦 2021 Vol.4 in OSAKA。その夜興行、第2部では田上こゆる×安芸柊斗という、ストロー級新世代対決が決定した。

 

地元・大阪から出場する田上こゆるは、現在19歳。幼少期より打撃を学び、MMAに転向した。プロデビュー後は5連勝中と、今最も注目されるファイターの一人だ。

 

そんな田上が過ごしてきた幼少期。そしてプロデビュー後の成長から、安芸戦への自信と将来のONE Championship挑戦について聞いた。

 

 

――田上選手は現在19歳。幼少の頃から最初はキックボクシングとシュートボクシングを習っていたそうですが、格闘技を始めたキッカケは何だったのでしょうか。

「小学校に入る前はサッカーをやっていたんですけど、あまりサッカーが面白くなくて。そんな時、おばあちゃんの家の近くに及川道場があって、そこに友達が通っていたので、興味を持ちました」

――サッカーが面白くなかった、というのは?

「コレ、という理由があるわけじゃないんですけど、サッカーは毎週土日に朝早くから練習があったので……。別にサッカーが得意というわけでもなかったですし」

――サッカーに対して格闘技に興味を持った理由は何だったのでしょうか。

「友達が通っていたから、というのが大きいですね。道場でやっていたのが空手なのか、キックボクシングなのか、それすらも分かっていなかったです(笑)」

――それまで、格闘技を見たことはあったのですか?

「いえ、格闘技を始めてから、K-1 WORLD MAXをYouTubeで見ました」

――K-1 WORLD MAX! もちろんリアルタイムではないですよね。

「リアルタイムではないです。YouTubeで見ながら、魔裟斗さんや山本“KID”徳郁さんの存在を知りました。中学校からはHERO’SとかMMAも見るようになって」

――格闘技を始めて、楽しかったですか。

「はい、楽しかったです。小学校低学年の頃は、そんなに格闘技に打ち込むことはなかったんですよ。でも仲の良い子が道場に入ってきて楽しかったし、小学校高学年や中学生の頃には試合で勝てるようになってきたので。最初の頃は成績がよくなかったけど、アマチュアのキックやシュートボクシングで100戦ぐらい経験して、大会で優勝することもできて」

――ジュニアから100戦以上! それは凄い経験ですね。当時は、そのまま立ち技競技でやっていこうと考えていたのですか?

「そうですね。子供の頃は、ずっと立ち技をやるつもりでした。もともとMMAをやるつもりはなかったんです。お父さんは『MMAやってみたら?』と僕は『痛そうやな……』と思っていて(苦笑)。それまで打撃をやっていたし、寝技は……という感じでしたね」

――そんななかでMMAに転向することになった理由は、何だったのですか。

「シュートボクシングは組みや投げがありましたけど、キックボクシングの試合に出るようになったら、完全に打撃だけじゃないですか。それがあまり面白くなくて。僕は組みがある試合をやりたかったんです」

――及川道場では、子供の頃から首相撲をやりこみますよね。組む試合ということで、ムエタイは選択肢になかったのですか。

「ムエタイも考えていなかったです。もちろんボクシングも選択肢にはなくて、あとは組みのある競技となったら、MMAやなって」

――MMAをやりたいと伝えた時、及川先生の反応は、どのようなものでしたか。

「いろいろと話をして、及川先生も『ええやん。頑張れよ』と、気持ちよく背中を押してくれました。そこから、MMAならどのジムがいいかと探していたら、及川先生がBLOWSを紹介してくれたんです」

――そのBLOWSで、初めて寝技を経験した時の感想を教えてください。

「BLOWSに入って1週間ぐらいで寝技の練習をやったんですけど、感覚的には首相撲と似ているかなと思いました。でも、やっぱり打撃をやってきたので、試合でも寝技で来ても付き合わずに、打撃で対処するようにしています」

――そこから全日本アマチュア修斗選手権優勝を経て、2019年1月にプロデビューしましたが、初戦は牧ケ谷篤選手に判定勝ちでした。

「デビュー戦は緊張しすぎました。試合後に吐きそうになるぐらい酸欠状態になって……バテすぎました。2戦目(2019年6月、若林耕平に判定勝利)は、倒しきれなかったのは、まだ組みにビビッていたからですね」

――組みにビビッていた?

「相手は柔道ベースで組みが強い選手やったので、その組みへの警戒心がありました。だから組まれても離して、組まれても離して……という試合になってしまって。当時は今と違って、組まれたらやられる、という警戒心があったんです。でも試合を重ねるたびに、そんな警戒心はなくなりましたね」

――その経験が3戦目からの連続KO勝ちにつながるわけですね。ちなみに、田上選手は、海外は視野に入れていますか。

「海外の試合は、あんまり見ることがなかったですね。有名な選手のことぐらいしか知らなくて。今はいろんな試合を見て、MMAについて勉強しようと思っています」

――あまり海外の試合を見なかったというのは、北米のプロモーションにストロー級がないことも関係しているのでしょうか。

「それもありますね。ストロー級があったら、北米のことも見ていたかもしれないです。プロになって今は、いろいろと海外の試合も見るようになっています。ONE Championshipの試合とか」

――過去のインタビューでは『ONE Championshipにも出たい』という言葉がありました。

「はい。今の目標は、まず修斗の世界チャンピオン。そして、ゆくゆくはONEで世界を獲りたいです」

――ONEの試合を見て、今の自分とどれくらいの差があると思いますか。

「猿田洋祐選手や、箕輪ひろば選手がONEで戦っている試合を何度か見ました。レベルの差ですか……今の僕が出ても、自分の思うように試合展開を作ることはできないと思います。でも、めっちゃ差があるとは思ってないです。もちろん、そんなに甘い世界じゃないことは分かっていますけど」

――対して、修斗のストロー級を見渡すと、いかがでしょう?

「修斗の中では、ランキングが上の選手と差があるとは思っていないです。これからランカーを倒して、チャンピオンに調整したい。次の安芸選手は、相手は世界ランキングでも自分より一つ下で、これから上に行くためには落とされへん試合ですね」

――その安芸柊斗選手にはどんな印象を持っていますか。

「僕と同じストライカーというイメージです。パンチが強くて。」

――田上選手が155cm、安芸選手が170cmという、15cmの身長差については、どのように考えていますか?

「身長差は、そんなに気にしていないですね。僕は小学校の低学年から身長が低くて、練習でも試合でも常に自分より身長が大きい人とやってきましたから。みんなより小さいぶん、人一倍そういう対策はやってきています」

――体格的には、ストロー級リミットの52.1kgまで、減量はキツくはないのでしょうか?

「そうですね。普段が56~57kgぐらいなので、減量も3~4kg程度です。小学校の時は、5kgとか落としていたんですけど、当時のほうがコンディション調整も難しかったですね。今は減量の幅も少なくて、そのぶん減量よりも練習に時間を割くことができます」

――そんななか、安芸選手とはどう戦おうと考えていますか。

「作戦は、やっぱり打撃でやりたいです。実際に試合をやってみないと、どうなるか分からない部分もありますけど、相手は寝技で来るかもしれないから、それも想定しています」

――次の試合に向けて、自信がありそうですね。

「自信はあります。自信しかないです」

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