DEEP 113 IMPACT 本田良介インタビュー後編

――チェスのような攻撃と防御、そして心理戦と削り合いが続く。まさに緊張感のある試合になるのではないでしょうか。

「そうすると、地味な試合になっちゃいますかね(苦笑)。お互いどんな展開でも勝負できるし、その出方ひとつで勝負が変わる。ひとつ言えるのは――知名度の問題って何かというと、僕は過去の試合をチェックされていないんです。だから、今まで開けようとしている引き出しを見られていないわけで」

――それゆえに、「まだ隠しているものがある」という発言に繋がるのですか。

「はい。あと『実はこの時……』という感じで、開けようとして開けていない引き出しもあります。別に引き出しを開けずに勝てれば、それに越したことがないですからね。あるいは、わざと見せることで相手が脅威に感じるかもしれないし。

ファンの人には、次の試合が終わったあと、僕の全試合を改めて見てほしいです。すると『この試合のこの動きは、福田戦のココに繋がっていたのか!』って分かるところもあると思うので。結局は『コイツ、しつこいな』って感想になるかもしれないけど(笑)」

――ただ、福田選手なら過去の試合を見て気づくところもあるのではないでしょうか。

「別に見てもらっていて良いですよ。これまで自分でも微妙に形を変えてきているし、逆に『このシーンを見たから、こう動いたんだろうな』と僕が気づくでしょうしね。あぁ騙されているなって(笑)。そういうものは技術が競ってきた時に、影響が出て来ると思います。でも技術が競ることのないよう、僕がゴリ押ししていくかもしれないですから」

――それは試合当日が楽しみです。最後に、GP優勝後はDEEPフライ級のベルトを狙うのでしょうか。

「ベルトには執着していないですね。ベルトは強い相手に勝っていけば、自然に腰に巻かれているものだと思っています。でもこのGPで優勝したら、逆にベルトを求めなくて良いような気もするんですよ」

――というと?

「ベルトよりもGP優勝のほうが、僕の生き方に合っているのかなって(笑)。一人ひとり強い選手に勝っていくことのほうが気持ち良い。それを気持ち良いと感じられるようになったから、今の僕があります。別に無冠の帝王でも構いません。ベルトは巻けなくても、僕が強い相手に勝ったという事実は残るから。

知名度がないといけない、RIZINに出ないと知名度は上がらないとか考えていたら、この決勝に来ることはできなかったと思います。まず、これだけ強い選手が集まったGPで優勝する。その先にベルトがあるなら、欲しいです」

\今だけ!30ドル無料プレゼント/

BeeBet BeeBet
動画をシェアしよう

関連記事・動画

DEEP

人気ランキング

選手密着動画

MVP

修斗

\今だけ!30ドル無料プレゼント/

BeeBet BeeBet