DEEP111 IMPACT 安谷屋智弘選手インタビュー後編

――小川戦では、まず相手が組んできて、ケージに押し込まれました。そこですでに安谷屋選手の策にハマっていたのでしょうか。
「ケージに押し込まれて、これは組みでは負けないなと思いました。そこからバックを取られましたけど普段から練習で、あの形からキムラを狙うことはやっていたので、試合でも自然に体が動きましたね」
――福田選手とは2019年4月に一度対戦しており、その時は安谷屋選手が判定勝ちを収めています。あの試合でも押されながら終盤に逆転しての勝利でしたが、安谷屋選手は苦しいところから跳ね返す展開が得意なのでしょうか。
「うーん、どうなんでしょうね(苦笑)。自分としては最初から自分のペースに持っていきたいです。相手を圧倒して勝ちたいんですよ。でも、そんな理想の形には持っていけていません。もっと細かいテクニックを身につけないと……。今の練習の中では、いろんな技術を学んだり、池田先生に体の使い方を教わっているのが一番大きいです。自分の強みはフィジカルと、気持ちの強さだと思っています」
――伊藤戦と宮城戦を踏まえて、GPに向けて改善してきたものはありますか。
「伊藤戦ではRNCが極まらず、試合中にアレッ、アレッと思ってしまうところがありました。だから試合中はどんな展開になろうと冷静に戦うこと。そのためには、自分との対話できることを練習から心がけています。だから小川戦も、相手のほうが格上って言われていましたけど、落ち着いて試合ができました」
――結果、小川選手に勝利して2回戦に進みました。2回戦の抽選会は和気あいあいとした雰囲気でしたね。
「アハハハ、あれはあれでアリなのかと思いました。僕としては試合以外でエネルギーを使う必要はないし、試合の時に力を発揮できれば良いので」
――安谷屋選手は最初のジャンケンで負けて、相手を選ぶ権利はないまま抽選会が進みました。しかし村元選手から、安谷屋選手に誰と対戦したいか振られて……。
「あぁ、そうでしたね。お前が選ぶ番なんだから、自分で選べよって思いました(笑)。で、彼が選べないなら、残っている中で強いほうと自分がやろうと。あの時点では宇田選手と福田選手の横の席が残っていて、福田選手のほうが強いと思って選びました」
――宇田選手よりも福田選手のほうが強いと思って……宇田選手にとっては聞き捨てならないかもしれない発言です。
「いやいやいや、一度対戦して福田選手の強さが分かっているからですよ(苦笑)。前に試合をした時から、さらに強くなっていますしね。あの時は、僕は福田選手のことを知らなかったんです。でもオファーがあって、調べたら戦績も良くて。この選手に勝ったら、自分がおいしいなって思ったぐらいでした」
――前回の試合で、1~2Rは押されながら、最終ラウンドにポジションを奪うなど逆転できた要因は何だったのでしょうか。
「試合中、福田選手が疲れているのが分かったんです。これは押せばいけるな、と。反対に、自分からいかなければ負ける。だからガムシャラに、自分のスタミナを使い果たしてもコイツを潰してやろう。そう思って攻めました。
あの試合以降、福田選手は別人のようになったと思います。落ち着いて試合をしていますし、自分の打撃に自信を持っていますよね。誰とやっても組み負けない感じもしますし。自分の試合スタイルを貫く、それが福田選手の強さじゃないでしょうか」
――対する安谷屋選手も、以前より落ち着いて戦えるようになったとのことです。今回は全く試合展開になるのでしょうか。
「違うものになると思います。きっと前回の試合内容は参考にならないですよね。でも、さっき言ったように福田選手が嫌な展開は見つかっているので。しかも以前からではなく、自分と試合をして以降――最近の福田選手の試合から発見したものですから。小川戦と同じように、自分の形にハメる自信があります」
――ここで福田選手に勝利した場合、次は誰と対戦したいですか。
「一度負けている伊藤選手ですね。小川選手、福田選手、そして伊藤選手――格上と見られている相手に勝って、もっともっとGPをかき乱してやりますよ」

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