DEEP111 IMPACT 安谷屋智弘選手インタビュー前編

11日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP111 Impactでは、フライ級GPの準々決勝が実施される。そのひとつが、安谷屋智弘×福田龍彌だ。

安谷屋は今年8月のGP1回戦では、前フライ級キング・オブ・パンクラシスの小川徹と対戦し、キムラで固めてレフェリーストップを呼び込んだ。サブミッションによるレフェリーストップは物議を醸したが、安谷屋が小川を相手に自分の形に持ち込んだことは確かだろう。そして次に迎える対戦相手は、GP優勝候補の一人である福田だ。今回のダークホース安谷屋が、福田戦への意気込みを語る。

(本文)
――安谷屋選手の所属は現在、「氷ヲ刻メ/池田道場」になっています。もともと所属していたジム、闘心が活動を停止したあとはフリーランスとして試合に出場していました。改めて新しい所属ジムについて教えていただけますでしょうか。
「新しいジムの所属になったのは、去年の11月ですね。闘心の先輩である曹竜也が新しいジムを立ち上げたんです。そこで曹さんのお店の名前と、打撃を教えてくださっている池田浩二先生の名前をとって、氷ヲ刻メ/池田道場という名前になりました」
――曹選手のお店の名前とは……。
「北谷町でやっている、かき氷屋さんです。ジムは普天間にあります。かき氷はフワフワで、独自のシロップがかけられていて――想像を絶する美味さですから、ぜひ一度お店に行ってみてください。あっ、もちろん普天間のジムにも(笑)」
――宣伝ありがとうございます(笑)。新しいジムは、どのような経緯で設立されたのでしょうか。
「闘心がなくなったあとは知り合いのジムで練習させてもらったりしていたのですが、去年11月に、僕も曹さんもRIZIN沖縄大会の出場が決まりまして。そこで自分たちのジムを持たないといけない、っていう話になって曹さんがジムを立ち上げ、お店の名前をつけました」
――氷ヲ刻メという店名は、藤原大地選手が経営する「ラーメン荘 歴史を刻め」と何か関係はあるのでしょうか。
「僕はよく知らないのですが、曹さんが藤原さんと仲が良かったみたいで、その影響はあるかもしれないです」
――なるほど。では新しいジムが出来て、ご自身の練習環境も落ち着きましたか。
「はい、落ち着きました。それまではシマジリアンズや公共の体育館を借りて練習したりとか……」
――これだけ日本でもMMAを練習する環境が整ってきたなかで、プロの選手が公共の体育館で練習しているケースは少なくなりました。
「いつも曹さんと池田さんが僕の練習を見てくれて、しんどいとか感じたことはないです。でも自分たちのジムがあることで気持ちが落ち着きましたし、いつでも好きな時に好きなだけ練習できる。それが嬉しいです。今は選手練習のみですけど、いずれ会員さんの募集も考えていこうかな、というところですね」
――新しくジムが立ち上がったあと、DEEPフライ級GPへの出場が決定しました。
「佐伯(繁DEEP代表)さんとお会いした時に、フライ級GPに出たいと直接お願いしました。最初は、ちょっと待ってほしいと。どうやら自分が出場ラインのギリギリだったそうで……。出場は微妙かなぁ、と思っていたら連絡を頂けたので嬉しかったです」
――その時点でDEEPの伊藤裕樹戦、RIZINの宮城友一戦と2連敗を喫していましたからね。
「そうなんです。まずSNSでDEEPフライ級GPが開催されるという情報を見て。これは自分からアピールしないと、って思いました。さらに、今年の2月に、練習仲間のセコンドで東京へ行くことがあったんです佐伯さんに直接『お願いします』と(苦笑)」
――安谷屋選手にとってDEEPフライ級GP出場は、どのような意味を持っていたのでしょうか。
「自分も年齢を重ねて、いつまで現役を続けられるか分からない。だから、とにかくタイトルに近づきたいという気持ちがあるんです。このGPで優勝すればタイトルマッチに近づける――その一心でアピールしました」
――安谷屋選手がGP出場メンバーを知ったのは、1回戦の抽選会の時かと思います。GP出場者の中でも、前パンクラス王者の小川徹選手が出場することは最大のサプライズでした。抽選会では小川選手が安谷屋選手を対戦相手に選びましたが、まず小川選手の出場について考えるところはありましたか。
「いえ、そこまでは……。他のプロモーションから強い選手が出て来るだろうし、それ以上に弱い選手はいないだろうなと思っていたので」
――その小川選手との1回戦は、安谷屋選手がキムラで絞り上げたところでレフェリーが試合をストップしました。あの内容とストップについては、どのように考えていますか。
「ストップは妥当だと思っています。あの形になったら、まず逃げられないし、僕としてはタップしないなら折るつもりだったので」
――安谷屋選手がキムラの形に入ったあと、レフェリーに何かをアピールしていました。
「あの時、結構バキバキ鳴っていたんですよ。これ以上やったら折れるよ、ってアピールしました。小川選手は、まだやれるっていう感じでしたけど――あそこでレフェリーが止めなければ、僕は完全に小川選手の腕を折っていました。
ただ、ストップされた後に小川選手が声を荒げていたのは、気持ちは分かります。自分が小川選手の立場だったら、同じような感じになっていたでしょうし。それだけお互いに懸けていた試合だったと思います」
――安谷屋選手にとっては、2連敗から前パンクラス王者を下すという結果となりました。
「下馬評では、相手が勝つと言われていたので。それを覆すことができたのは、メチャクチャ嬉しかったです。試合を見ていると、小川選手はこういうことをやられたら嫌だろうな、というのが分かって。それをずっと練習していました。それがガッチリとハマりました」
――小川選手が嫌なこと……具体的には、どんなことだったのでしょうか。
「それは言えないです(笑)。次の対戦相手も同じところがあるので」
――えっ、小川選手と福田選手の攻略法には同じ部分があるのですか。
「はい。試合を楽しみにしていてください」

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