PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.7 後編

――感覚に集中できていない、とは……。

「たとえば相手が自分のどこを触ってきているのか、あるいは自分がどこをどう抑え込んでいるのか。全身の感覚に集中して、相手の動きも考えながら試合を展開させなきゃいけないですよね。それができていませんでした。セコンドからも『今こういう状態だから、こうしよう』という指示があっても、自分のなかでは『それをやると、相手に動かれるんじゃないかな』と思ったり。そういう自分の感情のコントロールが――さっき言った、メンタル面の課題です。齋藤戦も途中で、相手のペースになっているかなと思う場面があったり。

やっぱり、考えすぎると緊張してしまいますよね。不安になることもあります。でも不安になるぐらいなら、考えないほうが良いのかなと思ったり。ただ、考えたくなくても、試合があればどうしても考えてしまいますからね。だから、練習するしかなくて」

――……不器用なタイプだと言われることはないですか。

「はい、そう言われますね。自分でもそう思っています(笑)」

――なるほど。今の藤井選手にとって、這い上がっていく先にあるものは何なのでしょうか。

「今回の試合もありますし、その先には世界王座もあって――。まず1戦1戦、勝っていくことが大事です。勝ち続けることで、海外への挑戦や国内の大きな舞台に出るチャンスがもらえるかなと思っています。やっぱりもっと大きな舞台に挑戦していきたいです」

――そのためには、修斗のベルトを巻くことも重要になってきます。対戦相手の石井選手については、どのような印象を持っていますか。

「以前から試合は見ていました。組みの強さとスピードの速さが目立ちますよね。この階級では、特にその部分が他の選手とは違うかなと思います」

――その石井選手がビッグマウスというか、トラッシュトークといいますか、相手を挑発するような発言をしている点については、どのように感じていますか。

「そうなんですか。すみません、あまり気にしていないというか、気にならないというか……。何を言われようと、今回の自分は挑戦する立場なので。大切なのは、相手がどういう選手かですよね。ジムの代表である高阪剛さんやチームメイトと一緒に対策を組んでいます。石井選手はグラウンドになれば、上からでも下からでも攻めて来る。そこに注意しながら戦いたいです」

――試合では一本かKOで勝ちたい、という言葉がありました。その石井選手を、どのようにして仕留めたいですか。

「まずは5分3ラウンド、最後まで集中力を切らさないこと。なおかつ自分から前に出る、攻めていって、勝利を掴みたいです」

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