――なぜ服部戦では攻撃重視になってしまったのでしょうか。
「さっき言ったように、前日に子供ができたことが分かったんですけど、その影響はあったと思います。今日は面白い試合をしよう――そんな、いつもとは違う気持ちで試合をしてしまったんですよね。だから力を入れすぎてしまいました」
――そうだったのですね。もう同じ轍は踏みませんか。
「はい、勝ちに徹します。一番得意な自分のスタイルで戦います」
――一方、南出選手が不在の間に、グラジエーターのバンタム級が盛り上がりを見せています。
「強い選手が増えてきて、自分の中でも楽しみな大会になっていますね。もともと僕が修斗で戦うようになったのも、強い選手と試合がしたかったからなんですよ。修斗のランキングを見ると、この相手に勝てるんかなっていう選手ばかりでした。そういうワクワク感が好きで格闘技をやっていて、今のグラジエーターのバンタム級もワクワクできるような選手が増えてきたなぁって思います。そういう選手たちに勝って、RIZINに出て強い選手と試合をしていきたいですね」
――その目標に向けての復帰第一戦ですが、対戦相手のライダーHIRO選手の印象を教えてください。
「しつこく組んで来るグラップラーですね。自分にとっては苦手なタイプです。櫻井会長も厳しいマッチメイクするなぁ、って思いました(苦笑)」
――自分の興行で、自分の道場の選手に苦手なタイプを当ててくる。櫻井代表の方針が伝わってくるマッチメイクですね。
「アハハハ。それだけ僕に期待してくれていると思うので、僕もしっかり倒します。苦手といっても、ライダーHIRO選手にはレスラーのように速いテイクダウンがあるわけじゃないので。どちらかというと、自分からテイクダウンを奪いに来るんじゃなく、打撃戦を避けるために四つで組んだりグラウンドに持ち込もうとするタイプじゃないですか。だから、テイクダウンが速いレスラーと比べたら、そこまで苦手というわけでもないんですよね。
いつもどおり5分2R、僕の好き勝手にやる。自分の打撃が当たれば倒れるし、倒せなくても判定で勝てると思っています。もう無理に倒しには行きません」
――なるほど。では最後に、復帰戦に向けての意気込みをお願いします。
「絶対に勝つ! それだけです。ただただ勝ちたいです」