【後編】DEEPTOKYOIMPACT2022 5thROUND 福田龍彌 インタビュー

――確かに8月21日は伊藤裕樹選手、安谷屋選手、ビョン・ジェウン選手と、対戦経験のある選手が勝ち残りました。これまで対戦したことがないのは本田良介選手だけですね。

「試合した感じから言うと、その中でもビョン君は勝ち上がってくると思いますよ。伊藤×ビョン・ジェウンとか見てみたいですけどね。ビョン君が勝つような気もするけど、伊藤君とやったら何回でも試合したい。対戦して楽しかった。彼は殺しに来るんで」

――それが、福田選手にとってヒリヒリする試合ということですね。

「相手が殺しに来る。それに対して、自分もやり返す。そういうやり取りが好きなんですよ。危ないラインを超えて攻めて来る選手が好きで。たいがいの選手は、そこで逃げるから。
ではなくて、離れたところからジリジリ距離が近づいて、お互いにいつ死んでもおかしくないっていう距離で戦える選手。それが伊藤君やから」

――杉山選手もインタビューで「福田選手が一番強いから選んだ」と発言しています。

「それは嬉しい、光栄ですね。1回戦の相手を選ぶ理由って分からないじゃないですか。自分がナメられてんのかな? 勝てる相手を選んだのかな? そういう選手もいますからね。でも、強いからって選んでくれたのは嬉しいです。僕は求められたら頑張るタイプなので(笑)」

――相手を選んで勝ち残ることができる、というメンバーではないと思います。

「確かに。優勝を目指していくファイターと、1試合1試合ちゃんと糧にしようと思うファイターって、抽選で分かるんですよ。そこで杉山選手は僕を選んでくれた。彼とは仲良くできそうです(笑)」

――それだけ気持ちの面で相性の良さそうな杉山選手について、ファイターとしての印象はいかがですか。

「巧い選手ですよね。でも今は、まだ殺傷能力がないかな。喧嘩もできる選手やけど、動物的な殺傷能力は感じないです。前回の本田戦も極めきてほしかった。
MMAファイターとしての完成度は高まっていると思いますよ。打撃も組みも弱点、穴は少ない。パラメーターでいえば、きれいな五角形で。でも、そこからズドンと突き抜けているものがない選手でもあるかな」

――対して、福田選手の五角形のパラメーターは、どのような形なのでしょうか。

「僕のパラメーターは、五角形にすら見えないと思いますよ。相手が嫌だと思うことだけをする、その能力だけが飛び抜けているんじゃないですかね。
人よりパンチがあるとは思っていないし、スピードも自分より速いヤツもいるでしょう。でも駆け引きっていう能力値は高いと思います。誰と対戦しても、相手の嫌なところを突くことを大切にしているので」

――駆け引きという能力値は、どうすれば上げられるのでしょうか。

「僕はスパーリングで、初めての人とスパーするっていうことを大切にしていますね。決まったパートナー、練習仲間とのスパーは、僕にとってはシャドーやミット打ちと同じで。
自由に戦うためには、出稽古で初めてスパーする人、あるいは久々にスパーリングする人と練習することも必要になってくるんですよ。そういう人の反応を見ながら、自分を作り上げていく。次の試合でも、やることは同じです。対戦したことのない杉山選手との試合、誰よりも僕が楽しみにしていますから」

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